管理人の真弓知也です。人見知りで富士額な男です。よろしくどうぞ。
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(2)精油はどんなふうに作用する?

エッセンシャルオイル(精油)が人体に作用するメカニズムなどに関するお話です


このページではアロマセラピーに使用する精油の成分が、人体どのような流れで影響をあたえているかについてご説明したいと思います。

まず、精油(エッセンシャルオイル)の芳香分子は鼻から入り、脳内の視床下部に到達したのち、視床下部の下にある下垂体に影響を与えると共に、およそ15分をピークに血液・リンパの流れに乗って体内を駆け巡り、約90分程で排泄されます(成分による違いはあります)。

下垂体は卵巣からの女性ホルモンの分泌を促すホルモンを出す部分であり、視床下部は自律神経に関係するため、香りを嗅いでリラックスすればホルモン分泌と自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

この自律神経に作用する性質は癒しに大きな影響をあたえます。自律神経は交感神経と副交感神経に分かれていますが、人間の脳は交感神経が活発に活動している時はストレス(良いストレスもあります)を感じ、副交感神経が活発に活動している時にリラックスする性質をもっていますので、交感神経と副交感神経のどちらが優位に働いているかということは、心の健康バランスに強い影響をあたえます。また自律神経は体のさまざまな部品の働きを支配していますので体の健康バランスにも大きな影響をあたえます。

こうして実際に、精油の成分が体に入ってから影響をあたえるまでの流れを聞くと、アロマセラピーが意外となめてかかれないものだということを実感していただけるのではないかと思います。しかし、精油が植物から抽出した100%の天然素材であるため、体に入っても無害であるかのようなイメージをおもちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはこれは大きな間違いです。

そもそも、植物というものは動けません。動けませんが命は守らねばなりません。つまり植物は動けないけれども動ける生物と同じように命を守る仕組みを持っているわけです。それは例えば、虫や鳥を近づけない成分であったり、競争相手の植物の成長を妨害するための成分であったり、有害な細菌やカビなどから身を守るための成分などです。

そしてこれらの成分をまとめて抽出し、高濃度に凝縮し、混ぜ物なしの100%そのままの植物エッセンスこそが精油なわけですから、100%天然素材であることが無害の理由にはなりません。精油によってはプラスチックを溶かしてしまうほど強いものもあります。

たかが植物の成分とあなどるなかれ、もしアロマセラピーを実践する機会がありましたら、以上の点に十分に留意された上、安全にお楽しみいただければと思います。

では、アロマセラピーとはどういうものかということについてだいたいご理解いただけたのではないかなと思いますのでこの話はこのへんにして、次ページではアロマセラピーの間違ったイメージについてお話しさせていただきたいと思います。