管理人の真弓知也です。人見知りで富士額な男です。よろしくどうぞ。
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(2)ヒーリングミュージックとレベルアタック

音楽で効果的に癒されるためのコツなどのお話です


音楽で効果的に癒されるには、前ページでお話した同質の原理が示すように、まず手始めに自分の心の状態に合った音楽を聴きくことが重要です。自分の心に合った曲などと言われると、つい難しく考えてしまいがちですが、要はその時聴いていて心地よいと思う曲を聴くというだけの話です。

しばらくその曲を聴いて心のストレスを吐き出したら、今度は自分の心が、今なりたい状態の曲へと選曲を近づけていきます。例えば落ち込んでいる時などは暗い曲から明るい曲へといった感じです。この段階を踏んで徐々に曲調を変えることによって自分の心を理想的な状態に誘導していく手法を音楽療法では「レベルアタック」と呼んでいます。

この際、曲調を現在の精神状態に合った曲から、なりたい精神状態の曲に変えるまでに、何曲の段階を踏むのかということにはあまりこだわらないで下さい。ここで大事なことは、聴いている曲を自分の心が受け入れているかどうかということですから、いきなりなりたい状態の曲へと変えたとしても、心がその曲に同調できればそれでよいことですし、ここでお話していることは、音楽療法の手法を利用した癒し方法であり、音楽療法そのものではありませんのであまり難しく考える必要はありません。

そもそも音楽で癒されるためにあれこれと難しいことを考えながら聴くことは逆効果ですので、普段の音楽鑑賞の延長として気楽に選曲されることをお勧めします。

曲の選定については、個人のもつ趣向や、文化的な背景、年齢といったようなさまざまな要素が関係してくるため、一概にどんな曲がよいとは言えません。各々に過去の経験など交えながら自分なりの選曲リストを作るのがベストであろうと思います。

選曲リストについては、例えば職場の先輩に嫌味を言われた時に聴くリスト、恋人と喧嘩した時に聴くリストといった具合に、あらかじめシチュエーションに合わせて用意しておくと、自分の精神状態をコントロールするのに役立ちますし、その選曲リストそのものが心の支えにもなるでしょう。また、選曲リストの最終地点に癒し系の音楽を選んだリストなど作れば、日々のストレス軽減に重宝することでしょう。

ただ、くれぐれも選曲にはこだわり過ぎないということに注意して下さい。なぜこれに注意が必要かというと、あまり選曲にこだわり過ぎると音楽を楽しむという前提を外れて違う観点で音楽を聴くことになり、音楽のもつ精神作用が薄れてしまうからです。事実、音楽療法士の方などは、音楽を楽しむより考えるという立場で聴くことが多いため、家に帰ってからあまり音楽を聴かなくなる傾向があるそうです。

聴いていて心地よい曲を選ぶということは、おいしいもの選ぶことと同じように、そこに理屈は必要ありませんし、先ほども申しましたように、ここでお話していることは音楽療法の手法を利用してはいますが、音楽療法そのものではありませんので、決して難しく考える必要はありません。普段好きな曲を選ぶ時と同じような感覚で気軽に選曲されて下さい。

以上、簡単ではありますが同質の原理を癒しに役立てることをテーマにお話させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。音楽には薬と同じく使いどころがあるということを理解された上で、音楽のもつ特性と効果を上手に利用し、ストレスを溜めない生活にお役立て頂ければと思います。